自殺願望と希死念慮の違い

自殺願望と希死念慮の違い

ざっくり言ってしまえば「死にたい」という思いが「自殺願望」で、「死ななければならない」という思いが「希死念慮」です。
「自殺願望」は、生きているのが嫌だから死にたいと思ったり、死ねるものなら死にたいという思いで、
「希死念慮」は、死ななくてはいけないと思い込んでいたり、死にたいという言葉が頭に浮かんで離れず自殺することを義務として思っているものです。

「自殺願望」=問題から逃れるために死を選択しようとする
「自殺志願」=自殺をしたいと願う
「自殺企図」=実際に自殺しようと行動に移す
「自殺念慮」=自殺をくわだてつつ実際の行為まで至らない場合
「希死念慮」=具体的な理由はないが漠然と死を願う状態

 

希死念慮状態への諭し

・生きていなければ、死にたいと思うことはない
・死ぬことは、決断さえすれば計画的・衝動的どちらでも、いつでもできます。
・今、本当に死にたいと思うのなら、やりたかった事をして、行きたかった所に行って、見たかった物を見て
それからもう一度考えてみてはどうでしょう。

みたいな諭され方をする事があったんですが、

 

【その当時まったくそんな事を考えられませんでした。】

 

思う事全てネガティブな考えになっており、自己否定、自殺願望、倦怠感も相まって、希死念慮と幻覚「自分の死体」・幻聴「死んじゃえ」が酷かった一番きつい時の自分の症状の場合は、1秒後にも生きていてはいけないという思いが強く、ある意味死ぬことを夢見ていました。希死念慮全開です。
ただ行動を起こす力が無いので死ななかっただけで、「あぁ今日も死ねなかった。」とベッドの中でうずくまっていました。

よく言われることですが、行動する力が少し戻った時が危ないです。実際そのタイミングで自殺未遂を何度か行いました。

 

薬が原因の希死念慮もある様ですね

脳の神経の回路誤作動で、死にたくなるといえますから、服用する薬にも注意が必要です。
特定の抗うつ剤SSRIの中には(具体的な薬名は避けます)「自殺促進剤」と評されるほど自殺願望を強める作用がある物もありますし、希死念慮が強く発現するという副作用を持っている薬もあります。

ただ薬が悪いのではなく、本来処方するべきではない人にうつ病の治療薬として処方されるから問題になったのでしょう。
具体的にいうと、希死念慮があっても前述の通り重度のうつ病であれば行動に移せません。

p.s.
(希死念慮って一発で辞書変換出来なくて「起死念慮」になってしまう……)

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